2013-09-29

Ganesha Festival Part2 - Women are strong in India, too. インドでも女性は強かった



前回紹介した、象の神様、ガネーシャフェスティバルが、
とうとう9月9日に本格的に始まりました。

9月初めからじわじわと騒ぎは始まっていたムンバイの街は、
とうとう本性を現し・・・


9月初旬、なぜか馬車が現れたり・・





こんな、木の骨組みの入ったテントが街のあちこちに出没します。




これは敷地内にありますが、敷地内に場所がなければ、道路にテントを作ってしまいます。

道を塞いでもお構いなし。
だってガネーシャフェスティバルだもん。 これは正当な理由なんです。

こういったテントはもう街中も街中、数百メートル毎どころではなくあって、
この中にガネーシャを迎えます。



ガネーシャのお祭りの本格始動は9月9日から。
でも実際には8日、お祭りに向けてガネーシャを迎える夜に街は豹変しました。



9月8日、ガネーシャフェスティバル前夜。

5時45分集合で、マンションの皆で、
我がマンションに迎えるガネーシャ(の像)を
迎えに行くというので、参加することにしました。
(ムンバイのマンションは、ソサイエティーと呼ばれる管理組合の
活動が活発なので、事あるごとにマンションでイベントをします。)

6時頃に下に降りたらまだ人はちらほら集まっている程度・・・・。



インドタイムでは、1時間や2時間遅れなんて当たり前です。
集合時間なんて、あくまでも、とりあえずその時間に「準備始める」というのがインド人の
感覚だと思います。


まだ人は集まってないものの
1時間ほどして、ガネーシャを乗せるトラックが来ました。





お、大きい!

どんなに大きなガネーシャが来るのかと思っていたら、謎は簡単に解けました。



人を乗せるために、トラックが大きいんです。


皆で乗って出発!

と思いきや、チャイ(ミルクティー)を飲むことになり、しばし休憩。

イギリス植民地時代の名残なのか、元々のインドの風習なのか、
お茶の時間は欠かせません。


チャイを飲み、予定の時間を裕に2時間は過ぎたところで、ようやく出発。





その道中、わたしはインドでも、女性は強いということを確信しました。

うちのマンションで、
日本でいうところの「わっしょい!」の音頭をとったのは、女性。

男性も掛け声かけるんです。
でも最終的には女性がいつのまにか掛け声をかけていて、皆彼女に従う 笑




力強い掛け声のおかげで、無事にガネーシャをトラックに乗せることができました。
(写真はお祈りをしているところ)。


男女不平等だと言われることの多いインド。
本当に日本に比べて、より不平等なのかと聞かれると、かなり難しいと思います。

ここにもたくましい女性はたくさんいます。


ガネーシャのお祭り、まだこれでも前夜です。ここから始まります。

このエントリーをはてなブックマークに追加

↓ランキングに参加してます。良かったらクリックしてください。励みになります。↓

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

2013-09-03

ガネーシャフェスティバル part1 - ガネーシャの頭が象になった理由

9月は、ガネーシャフェスティバルの月。
ムンバイはガネーシャで溢れかえっていて、9上旬は毎日がお祭りです。


ムンバイっ子が大好きなガネーシャは、象の頭をした神様。



インドの神様と言えば、日本人がまず思い浮かべるのはガネーシャではないでしょうか。



チャームポイントである、象の頭になった理由があまり知られていないと思うので、
思い切って、ざっくりと、ガネーシャについて紹介します。



ガネーシャは、インドの3大神様のうちの1人、シヴァ神の息子。
(1人って数えていいのかな・・・神様・・。)


ある日シヴァ神の奥さんは、シャワーを浴びたくて、
でもその時、シヴァ神は神様業に忙しく外出していて、
シャワーを浴びる間家を見張ってくれる人がいませんでした。

そこで、シャワーを浴びているときに、
家に人が入ってこないように見張りをしてもらうために
奥さんの垢・・・美しく言うと体の一部・・・で子どもを作ったのがガネーシャ。
ガネーシャは、元々は人間のような姿でした。

ガネーシャを作った奥さんは、ガネーシャに見張りを頼んでお風呂に入りました。



そこに、息子ができたことを知らないシヴァ神が、神様業から帰ってきました。

シヴァ神が家に入ろうとしたため、
シヴァ神が父親だとは知らなかったガネーシャが、「家に入らないで!」と言ったところ、
「家の主を入れないなんて!誰だこの子!」と怒ったシヴァが
子どもの首をはねてしまいました!!


シヴァ神、破壊の神様なだけあります。激昂です。



騒ぎを聞いて、慌てて出てきた奥さんは、首をはねられた子の姿を見て嘆きます。

奥さんはシヴァ神に、とにかく近くにいる生き物の首を取ってくるように言い、
シヴァ神が近くにいた象の首取ってきて、
ガネーシャの体にくっつけ、復活させました。

シヴァ神は何でもできる神様なので、象の頭をつけて、復活させることができたそうです。
(じゃあなんで元の頭を付けられなかったの?という質問はしてはいけません。。)



というわけで、ガネーシャは、お父さんに首をはねられてしまい、
そのとき偶然、近くに象がいたから、象の頭になったんです。

さすがインドの神様。何でもありです。






インドの神様の面白いところは、神様が人間じみた感情を持っているところ。
ケンカしたり、時には嫉妬したり、戦争もします。




そんな各神様には、もちろん、お祈りするといいことがあるんです。

ガネーシャは、何かを始めるときにお祈りすると良いと言われていたり、
商業の神様であり、かつ学業にも良いそう。





今月は、1家庭、1ガネーシャを迎える季節。
街のあらゆる場所にガネーシャ用のテントができていて、
ガネーシャを迎えるのにムンバイっ子たちは大忙し。

ガネーシャは、象の頭であればいいみたいで、見た目にはかなりバリエーションがあります。


子どもらしいガネーシャ。髪の毛生えてる。

思いっきり象の頭。

白バージョン

これは実は、2mくらいあります。巨大ガネーシャは優に数十メートル!

頭が増えた!

象デコレーション

より、象っぽい

こちらのガネーシャを我が家に迎えました。毎日ごはんあげなきゃ。
口は象だし、リンゴとバナナでしょうか。


ガネーシャの置物によくいるネズミは、ガネーシャの乗り物です。
シヴァの乗り物の牛は、インドでは神聖なのに、
どうしてネズミは崇められないのか、ネズミ年の私としては、疑問でなりません。



ちなみに、この写真のガネーシャの置物は、全て土でできていて、
ガネーシャフェスティバルの最終日に、各自ガネーシャを海や川に流します!
アラビア海は、ガネーシャだらけになるでしょう。


すでに毎晩お祭り騒ぎなムンバイの、一連のガネーシャ祭りが本格的に始まるのは9日から。
part2に続きます。(たぶん・・・!)


このエントリーをはてなブックマークに追加

↓ランキングに参加してます。良かったらクリックしてください。励みになります。↓

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ