2013-09-03

ガネーシャフェスティバル part1 - ガネーシャの頭が象になった理由

9月は、ガネーシャフェスティバルの月。
ムンバイはガネーシャで溢れかえっていて、9上旬は毎日がお祭りです。


ムンバイっ子が大好きなガネーシャは、象の頭をした神様。



インドの神様と言えば、日本人がまず思い浮かべるのはガネーシャではないでしょうか。



チャームポイントである、象の頭になった理由があまり知られていないと思うので、
思い切って、ざっくりと、ガネーシャについて紹介します。



ガネーシャは、インドの3大神様のうちの1人、シヴァ神の息子。
(1人って数えていいのかな・・・神様・・。)


ある日シヴァ神の奥さんは、シャワーを浴びたくて、
でもその時、シヴァ神は神様業に忙しく外出していて、
シャワーを浴びる間家を見張ってくれる人がいませんでした。

そこで、シャワーを浴びているときに、
家に人が入ってこないように見張りをしてもらうために
奥さんの垢・・・美しく言うと体の一部・・・で子どもを作ったのがガネーシャ。
ガネーシャは、元々は人間のような姿でした。

ガネーシャを作った奥さんは、ガネーシャに見張りを頼んでお風呂に入りました。



そこに、息子ができたことを知らないシヴァ神が、神様業から帰ってきました。

シヴァ神が家に入ろうとしたため、
シヴァ神が父親だとは知らなかったガネーシャが、「家に入らないで!」と言ったところ、
「家の主を入れないなんて!誰だこの子!」と怒ったシヴァが
子どもの首をはねてしまいました!!


シヴァ神、破壊の神様なだけあります。激昂です。



騒ぎを聞いて、慌てて出てきた奥さんは、首をはねられた子の姿を見て嘆きます。

奥さんはシヴァ神に、とにかく近くにいる生き物の首を取ってくるように言い、
シヴァ神が近くにいた象の首取ってきて、
ガネーシャの体にくっつけ、復活させました。

シヴァ神は何でもできる神様なので、象の頭をつけて、復活させることができたそうです。
(じゃあなんで元の頭を付けられなかったの?という質問はしてはいけません。。)



というわけで、ガネーシャは、お父さんに首をはねられてしまい、
そのとき偶然、近くに象がいたから、象の頭になったんです。

さすがインドの神様。何でもありです。






インドの神様の面白いところは、神様が人間じみた感情を持っているところ。
ケンカしたり、時には嫉妬したり、戦争もします。




そんな各神様には、もちろん、お祈りするといいことがあるんです。

ガネーシャは、何かを始めるときにお祈りすると良いと言われていたり、
商業の神様であり、かつ学業にも良いそう。





今月は、1家庭、1ガネーシャを迎える季節。
街のあらゆる場所にガネーシャ用のテントができていて、
ガネーシャを迎えるのにムンバイっ子たちは大忙し。

ガネーシャは、象の頭であればいいみたいで、見た目にはかなりバリエーションがあります。


子どもらしいガネーシャ。髪の毛生えてる。

思いっきり象の頭。

白バージョン

これは実は、2mくらいあります。巨大ガネーシャは優に数十メートル!

頭が増えた!

象デコレーション

より、象っぽい

こちらのガネーシャを我が家に迎えました。毎日ごはんあげなきゃ。
口は象だし、リンゴとバナナでしょうか。


ガネーシャの置物によくいるネズミは、ガネーシャの乗り物です。
シヴァの乗り物の牛は、インドでは神聖なのに、
どうしてネズミは崇められないのか、ネズミ年の私としては、疑問でなりません。



ちなみに、この写真のガネーシャの置物は、全て土でできていて、
ガネーシャフェスティバルの最終日に、各自ガネーシャを海や川に流します!
アラビア海は、ガネーシャだらけになるでしょう。


すでに毎晩お祭り騒ぎなムンバイの、一連のガネーシャ祭りが本格的に始まるのは9日から。
part2に続きます。(たぶん・・・!)


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