2015-04-09

企業勤めする駐妻生活も、いいものです

インドへ、私は一応、駐在員の妻(短縮して駐妻)として行きました。
夫は、私が家にいたければ家にいてもいいようです。
それでも私自身も働くことを選びました。

日本人の共働き夫婦は、当時ムンバイには私たちしかいなかったようで、
これがとても珍しがられました。



今後、私のように夫について国外へいき、働き続ける人は増えると思います。

駐妻の皆さんの中には、夫の会社の規定で、
働けない(雇用ビザでの帯同は不可)な方もいらっしゃるようですが、
そうでなければ、そして、もし帯同前は日本で働いていたのであれば、
インドでも働くことも検討してみても良いのではないかなと思います。

働くといいこといっぱいあります!



勤務先として一番良いのは、帯同前の企業で駐在させてもらうことだと思うのですが、
これが、なかなか難しいと思います。
私もそうでした。
そんなときは、現地採用という道があります。




働いて良かったこと、列挙してみます。

その1 : インド人の働き方がわかる。そしてインドの暮らし、文化にもっと触れられる
奥さま方の中には、あまりインド人と関わらずに駐在期間を過ごす方も多いですが、
働いていたら、周りはみんなインド人。

すると、働き方はもとより、考え方も垣間見れます。

インドで働いて良かったなと思うのは、インド人とのかかわりから来るものが多いです。
生活の様子、考え方、文化など、一緒に時間を過ごすからこそ見えてくるものが多いです。

感覚の違いは、もちろんあります。
それも、良薬口に入れれば苦し、その時は苦労しても、苦労は後々身になるなと実感します。


その2 : キャリアが続く
これは、その後どう働きたいか次第ですが、
帰国後もまた就職したいようであれば、有利に働く可能性もあるかと思います。


その3 :日本の共働きの良い点はそのままインドでも生きる。
特に海外では、家で待っていると、より夫への精神的な依存度が高まりそうですが、
働いているとある程度はそれが防げるかと思います。

夫が出張に行っていて、その間ずっと家にいたら待ちわびそうですが、
働いていれば、そんなでもないです。日中忙しいですし^^;


その4:自分自身が豊かになる
良い表現が思いつかないのですが、平ぺったい言い方をしてしまうと、成長。

家庭でももちろん、人は成長するものだと思います。
ただ仕事だとより、実感しやすいことが多いのかなと思います。

仕事内容に応じた、目に見える技術や知識だけではありません。


同僚は、心広く優しい人が多く、私も見習うことが多かったり、
インドでは、日本よりも「してあげて当たり前」精神が根付いていて、
その精神も少しお裾分けしてもらえたかなと思います。上司同僚に恵まれたからかな。。

あとは、あまり例えが良くありませんが…、
忍耐力が磨かれたことは、子育てに生かされているように思います(苦笑)!



一方で、大変なことも、もちろんあります。

その1:日本人としての暮らしを維持するには、家事に、より時間が必要です。
食事は特に、外国人としての暮らしを保とうと思うと時間がかかります。
豚・牛肉を買うためだけに、半日かけて買出しに行かねばなりませんでした。

なかなか美味しい豚や牛は、近所にはないものです。
帰りの駅のスーパーで帰る日本ってすばらしい。
最近は、ムンバイで牛肉禁止ですし、牛肉はもはや手に入りません・・・。


また、インドでは二世帯家族が基本なので、
家に誰かがいることを前提として、物事がなりたってます。
メイドさんを常時家においている家庭も多いですしね。

我が家の場合は、夫が家で仕事できる日が多いので、対応してもらっていましたが、
一般会社員だと、土日になんとかこなすか、メイドさんに鍵を渡す必要があるかもしれません。


ただし、メイドさんを入れれば、掃除はしなくていいです!


メイドさんの活躍っぷりはこちら→★★★
メイドさんと、どんな付き合い方をしてるかについてはこちら→★★★


その2:マダムコミュニティには参加できない
日本人マダムコミュニティ(奥さま方の集まり)は平日の日中が基本なので、
それには参加できません。これはちょっと寂しいです。


その3:日本の共働きの大変な点は、そのままインドでも生きる
家事はなんとかするしかないですね・・・。
掃除に関しては、メイドさんにお願いすれば、日本より楽です。


その4:現地採用編
現地採用の良し悪しは、他のブログにたくさんあるので詳細省きますが、
ネット上でよく話題になっている待遇について、
駐在員に比べたら大きく異なるのは、事実です。

・車:企業によってはつきますし、付かない場合も多いです。
また駐妻の場合、企業によって夫の企業が家族車を提供してくれる場合もありますが、
妻も働いていると、その車を使ってよいのか、疑問です。

・給与:言わずもがなですね。駐在員は諸手当てが付きますが、
現地採用の場合、インドは特に物価も安いので、給与は安い傾向にあります。
(もちろん人によります。ビザの関係上、最低でも25000ドル/年はあります。)



また、日本人らしい暮らしをするかについて。
駐在員家庭は、本当に日本の生活をそのままコピーしているのではないかくらいに、
日本をインドで再現できている家庭が多いです。

一方で現地採用の人は、現地になじむ暮らしをしている。
これが最大の差ではないかと私は思っています。
駐在員家庭の場合は、日本食を取り寄せたり、買出しに行く制度がありますが、
現地採用はないので、現地食の人が多いのも特徴です。
  
その人にもよるのでなんともですが・・・。



そんなところでしょうか。






私の場合は、性格の影響もあってか、インド人と働くことを楽しめましたが、
全くもって過去の経歴とは違う業界でしたし、苦労はありました。

周囲に迷惑をかけてしまいながらも、たくさんのことを教えていただきながら過ごしたこと、
これからの人生でもしかと、心に留めておきたいと思います。

沢山の人に助けていただきながら仕事をさせてもらい、
今、帰国して振り返ってみると、働いて得たものは多いです。



もちろん、働くだけが良いのではなく、ボランティアや趣味に打ち込んだり、
家族との時間を充実させるのも素敵だと思います。

私が最も言いたいのは、インド人ともっと触れ合ったほうが、
インドを楽しめるのではないかということです。
けっこうな割合で、早く帰りたいという声を聴いて、ちょっと悲しいなあと思っていました。

何よりも、めったにない駐在の機会を楽しむ人が増えるといいなと切に願っています。




このエントリーをはてなブックマークに追加

↓ランキングに参加してます。良かったらクリックしてください。励みになります。↓

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ