2014-04-23

インドのお弁当配達は、GE並みのオペレーション!?

インドというと聞かれることの一つ、お弁当配達人について。

お弁当配達人は「ダッバーワラー」と呼ばれ、どの家にも、どのオフィスにも来てくれます。
(ダッバーはお弁当、ワラーは仕事人、ワーカー(Worker)という意味です。)



この「ダッバーワラー」が何をしてくれるかというと、
まず、朝9時~10時くらいに各家庭を一軒一軒訪問してお弁当を預かり、
お昼時にそれぞれのオフィスに届け、
お昼過ぎに、空になったお弁当箱を回収し、家まで届けるという、シンプルなもの。

「お弁当自分で持っていけばいいじゃん!」という声が聞こえそうですが、
インドの満員電車は、文字通り「殺人的」なので、
荷物少なくオフィスに通うというのは重要なのです。

一説には、ムンバイでは年間400人が電車事故で亡くなっているそうです。
線路自体が少ないのに・・・。
(「一説には」というのも、信用に足る統計さえよくわからないほど、事故が多いです。)

あとは、距離によりますが、お弁当配達は月500ルピー~700ルピー位なので、毎月1000円程と
お手軽価格なので、お弁当を作る奥さんも朝が楽になるので使っているのだと思います。





さてこの「ダッバーワラー」、なぜ他国でまで有名になったかというと、
伝票などはなく、記憶と記号のみによって成り立つシステムが、
GEなどの世界の有名企業の評価基準である、シックスシグマと評価されていること。

シックスシグマは、要するに、「100万回に1回のミス」しかないということです。



ムンバイでは、かなりこのサービスを利用している人は多く、
東京で言うと、23区内の各オフィスにお弁当配達可能といったイメージです。
中小企業のオフィスだって、網羅します。
そして郊外の家にも来てくれます。


「ダッバーワラー」は街中を自転車で毎日駆け巡り、お弁当を回収、
お弁当は必要に応じて電車で運ばれ、
オフィス街でまた自転車で配達されます。


ダッバーワラー。自転車にいっぱいお弁当箱が括り付けられています。
車線を揚々と、ダッバーワラーは滑走します。




土曜にBandra駅で降りたら、駅前はお弁当だらけ。駅で下ろされたお弁当を仕分けしているようです。
(土曜もインドは営業しているオフィスが多いので、ダッバーワラーも活動中です)
お弁当には行き先や持ち主のわかるように、暗号が。
ダッバーワラーは文字が読めない人も多いそうで、記号が使われていたりもします。
(インドでは、都市でも文字が読めない大人もまだまだ多く、ダッバーワラーが特別なわけではありません。)

無事に自転車に括り付けられたお弁当たち。


このシステム、100万回に1回しかミスがなく、時間通りとは本当なのでしょうか・・・。

多少、間違えられても、心広く「まぁ1日くらいいいか」で済まされていると、私は思っています。


私はお願いしたことはないのですが、
次回インドに行ったら、試してみたいものです。

和食のお弁当屋さんでもするか。



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