2014-04-29

ムンバイの日本人寺、日本山妙法寺 ~からゆきさんの眠るお墓を、住職が守ってくださっています~

今、インドで日本人が一番多い地は、断トツで首都のデリーです。

インド全体で7000人強の日本人が住んでいますが、半分以上はデリー在住。
デリーでは、日本人学校が日本の学校並みに大きいし、
日本人向けの和食屋さんも豊富、美容院やケーキ屋さん、漫画喫茶まであります。
(ムンバイ日本人学校には、1年生から中3までで30人強しかいません。)


ムンバイは、今は確か、~700人くらいの日本人が住んでいるようすが、
昭和初期には、綿花を求めた商社の人を中心に、3000人の日本人が住んでいました。

100年前にムンバイにいた日本人の様子は、
ムンバイに関わる日本人は知っていた方が良いと思います。
日本人会ホームページに詳細があります


今よりも生活が厳しかったであろう時代に、ムンバイの地で生き抜いた日本人。
中にはムンバイの地で命を落とす方もあり、
彼らが眠る日本人墓地を今も、日本人の住職さんが守ってくださっています。


この日本人墓地には、からゆきさんが多く眠っています。




ムンバイにある唯一の日本人寺は、日本人山妙法寺、日蓮さんのお寺です。


立派な外観


中は大理石でインド風にも見えます
このお寺は、インド人篤志家が建て、その子孫が今も手入れに資金を出してくださっているそう。
そのインド人家族はヒンドゥー教徒ですが、現在の住職である森田上人、
その前に守っていた藤田上人の想いに共感し、寄贈を続けてくださっています。


日本人会では11月に、日本人墓地での慰霊を行っていて、
日本人会の会員以外の人も参加することができます。

その時、もしくは個人で森田住職を訪ねても、
からゆきさんや日本人寺の歴史をお話しくださいます。
住職は、30年以上この地でお寺とお墓を守り続けています。

私も一度夫と、森田上人のお話を伺いましたが、気さくな方で、歴史をよくよくお話くださいました。


観光地もいいですが、ぜひここのお墓にお参りしてほしいです。
日本の地を再度踏むことができなかった、からゆきさん、
そして綿花求めてインドの地へ渡った日本人たちがきっと喜んでくれると思います。


※からゆきさんって何?という方は、ぜひ サンダカン八番娼館 (文春文庫)を読んでほしいです。
日本人として読んで良かったと思っています。
こういった時代があったこと、もっと学校の授業でも伝えるべきだと思います。



  サンダカン八番娼館 (文春文庫)
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