2014-01-23

インド人は、どうして毎日カレーを食べても飽きないのか


「インド人は、本当に毎日カレーを食べているの?」
とインドに来る日本人によく聞かれます。

答えは、YES、毎日といわず、3食カレーです。

同僚の家でいただいたランチ。左は野菜カレー、右は卵カレー。
奥にあるのがチャパティ(ナンの、家で作るバージョン)です。

それでも飽きないんです。



なぜかというと、「カレー」のコンセプトが違うだけです。


私の、インドに来る前のカレーのイメージは、いわゆる日本のカレー、1種類でした。


インドに来てみると、カレーは百種類どころでなくて、
インド人は、何でもカレーにしてしまうというイメージです。


インド料理の多くが、
「スパイス(インドではマサラと呼びます)を使っで炒めたり煮たりした料理」です。

つまりは「カレー」です。
炒めものは、何かしらスパイス(マサラ)を入れるので、何を炒めてもカレーになります。


スパイス(マサラ)の種類が多いので、毎食カレーでも
がらっと味付けが変わります。
スパイスは辛いものだけではなく、風味付けのスパイスもたくさんあります。

例えば、
朝:豆マサラ(豆にスパイス、甘めのトマトソースで味付け)
昼:チキンカレー(ぴりっとするスパイスに、玉ねぎソース)
夜:マスタードスパイス(マサラ)で味付けした魚の炒め物と、
 別のスパイスで味付けした野菜、豆のスープ(これもスパイスが入っているのでカレーの類)
という具合です。

3食、むしろ全皿カレーでも、味の違う料理が並びます。


インドの定食。カレーだらけですが、全部味が異なります。


インドに来て和食を作っていて思うのは、
和食は醤油を使う料理が多いので、3食「醤油料理」ということもあって、
インド人の3食カレーよりも、似た料理ばかり食べているのではないかということです。

例えば、
朝:お豆腐にお醤油を掛けたり、目玉焼きに醤油をかけたり
昼:うどん(おつゆが醤油ベース)
夜:豚のしょうが焼き(醤油と生姜のソース)
となると、毎食醤油。

マサラはたくさん種類がありますが、醤油は1種類です。


そう考えると、日本人は醤油料理ばかり食べていても飽きないので、
インド人が毎食カレーで問題ないのも納得できるなと思っています。

先日のCool Japanフェスティバルに、はなまるうどんが屋台を出していました。
麺が美味しかった!
しかしこれで150Rsでは、インド人にはうけないでしょう。インド風に味も変えないとですね。



日本人にお勧めのカレーは
ほうれん草とパニール(カッテージチーズ)のカレーと、バターチキンカレーです。
ぜひお試しください。



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