コルカタの村バサンティでは、JGVKというNGOの、村での活動を覗かせてもらいました。
バサンティは、ベンガル湾に浮かぶ小さな島なので、
この地の水は塩気を帯びていて、農業が難しかったり、
雨季には、天からも海からも、水の被害が起きる場所です。
農業が中心なので、土地がない場合は特に、
家族を養い、暮らしていくのが難しい家庭も多い地域です。
そんな中、バサンティの村の男性が、村を良くしたいと立ち上げた団体がJGVKです。
JGVKは村の女性たちに、お香や服を作る職業訓練を提供し、
内職の職を提供したりという活動を、私が聞いた職だけでも、300家庭以上に提供していました。
Self Help Group(助け合いグループ)を運営しています。
今回私たちは、Self Help Group(助け合いグループ)の各グループのリーダーたちに会い、
彼女たちの暮らしの様子、そしてグループの活動の様子を聞かせてもらいました。
女性たちとの待ち合わせの場所まで、村の中を、歩いていきます。
※村の風景はまた別の回にて写真を載せます。
とうとう、待ち合わせの家に着き、中に入ると、
すでに女性たちが待っていました。
ミーティングを始める前は歌を歌うのがおきまりだそうで、
美しい歌を歌っていました。
ベンガルは、歌の有名な地域でもあります。
彼女たちは、少しずつお金を出し合っていて、
それを毎年順番に、いくつかの選ばれた家庭に貸し、
その家庭が家畜を買って、生活の糧を豊かにしていきます。
去年も、特に貧しい家庭を選んで、鶏やヤギ、豚を買い、育てました。
育ったら売り、稼ぎを得ます。
「鶏の方が儲かるわ」などといった経験を共有したり、相談しながら進めるようで、
2週間に1回は集まって会議をするそうです。
JGVKから、家畜の育て方のトレーニングを受けることもあります。
去年は、ヤギは雨期に子どもを産んだので、雨期は環境が厳しいために育たなかったり、
毒蛇にやられたりで、儲けはほどんど出なかったそう。
豚は期待していたほど子どもを産まず、こちらも稼ぎは少なく、鶏が一番うまくいったそうです。
こういった経験をみんなで蓄積して、また今年も他の家庭を選び、
その家族の生活を豊かにしていきます。
今は皆で集まって会議をして、困ったことがあれば助け合うようですが、
10年ほど前に、この仕組みが始まった当初はどうだったかと聞いてみると、
当初から参加していた女性が、勢いよく話してくれました。
「最初は、家族にも秘密で、こっそりと参加したわ。
女ばかりで集まって、何をしているのかと思われるわよ。
それが今じゃ、夫もグループの集まりがあると言えば、『行ってきて』と言うわ。」
だそうでして、それだけ家へのメリットがあるということでしょうし、
村で受け入れられているようです。
またここに来る前に、隣の村の女性が人身取引の被害に遭い、連れ去られ、
その後ようやく村に帰ったら、
村ではもう、その女性を受け入れなかったという話を聞いていました。
連れ去られた先で、夜の仕事につかされていたため、
村の恥とされ、受け入れてもらえなかったのでしょう。
インドは日本に比べてとても、恋愛や夜の仕事に対する考えが保守的なのです。
話を聞かせてくれた村の女性たちに、
そんなケースがあなたの村で起きたらどうしますか?と聞いてみました。
「もちろん人身取引のことは知っている。JGVKのトレーニングで聞いてるわ。
いい仕事があると言われて誘拐されるらしいね。」
「もし、うちの村の女性が被害に遭って、帰ってきたら、受け入れるわ。
生活の糧を得られるように、私たちが支援するわ。」
生活の糧を支援するとまで言える、彼女たちの自信に感動しました。
この地の女性たちは、とても力強く生きていました。
ベンガルの村は、元々は女性の地位が低い場所柄だそうで、
Self Help Group(助け合いグループ)は、女性の地位を向上すると言われています。
私にはそれだけではなく、自分の手で生活の糧を得られることが、
女性たちに自信をもたらしているのと感じました。
私の目の前にいた女性たちは、逞しく生きています。
バサンティは、ベンガル湾に浮かぶ小さな島なので、
この地の水は塩気を帯びていて、農業が難しかったり、
雨季には、天からも海からも、水の被害が起きる場所です。
農業が中心なので、土地がない場合は特に、
家族を養い、暮らしていくのが難しい家庭も多い地域です。
そんな中、バサンティの村の男性が、村を良くしたいと立ち上げた団体がJGVKです。
JGVKは村の女性たちに、お香や服を作る職業訓練を提供し、
内職の職を提供したりという活動を、私が聞いた職だけでも、300家庭以上に提供していました。
他にも、医療を提供したり、農作物の育て方を指導したりと、
よくもこんなにできるなと感心するほど、多岐に渡る事業を10年以上続けています。
また、南アジアではよく見られる、
村の女性たちをグループ化して、お互いに助け合える仕組みを創る、Self Help Group(助け合いグループ)を運営しています。
今回私たちは、Self Help Group(助け合いグループ)の各グループのリーダーたちに会い、
彼女たちの暮らしの様子、そしてグループの活動の様子を聞かせてもらいました。
女性たちとの待ち合わせの場所まで、村の中を、歩いていきます。
村の家は、こんな感じの茅葺屋根です。 雨期に備えてちょっと床が高いです。鶏はどこにでもいます。もちろん牛もしょっちゅういます。 |
ちょうど収穫の時期に行ったので、村の人たちは稲の収穫に勤しんでいました。 どっさり収穫できたようです。村の人は裸足でもどんどん進みます。 |
※村の風景はまた別の回にて写真を載せます。
田んぼの中を歩き歩く |
とうとう、待ち合わせの家に着き、中に入ると、
すでに女性たちが待っていました。
ミーティングを始める前は歌を歌うのがおきまりだそうで、
美しい歌を歌っていました。
ベンガルは、歌の有名な地域でもあります。
グループリーダーたち。 彼女たちの歌声は、澄んだ声でありながら芯があって、初めて聞く類の歌声でした。美声とは、まさにこのこと。 |
彼女たちは、少しずつお金を出し合っていて、
それを毎年順番に、いくつかの選ばれた家庭に貸し、
その家庭が家畜を買って、生活の糧を豊かにしていきます。
去年も、特に貧しい家庭を選んで、鶏やヤギ、豚を買い、育てました。
育ったら売り、稼ぎを得ます。
「鶏の方が儲かるわ」などといった経験を共有したり、相談しながら進めるようで、
2週間に1回は集まって会議をするそうです。
JGVKから、家畜の育て方のトレーニングを受けることもあります。
去年は、ヤギは雨期に子どもを産んだので、雨期は環境が厳しいために育たなかったり、
毒蛇にやられたりで、儲けはほどんど出なかったそう。
豚は期待していたほど子どもを産まず、こちらも稼ぎは少なく、鶏が一番うまくいったそうです。
こういった経験をみんなで蓄積して、また今年も他の家庭を選び、
その家族の生活を豊かにしていきます。
多くの家には鶏と牛がいて、近くにある池で洗い物や洗濯、水浴びをします。 |
今は皆で集まって会議をして、困ったことがあれば助け合うようですが、
10年ほど前に、この仕組みが始まった当初はどうだったかと聞いてみると、
当初から参加していた女性が、勢いよく話してくれました。
「最初は、家族にも秘密で、こっそりと参加したわ。
女ばかりで集まって、何をしているのかと思われるわよ。
それが今じゃ、夫もグループの集まりがあると言えば、『行ってきて』と言うわ。」
だそうでして、それだけ家へのメリットがあるということでしょうし、
村で受け入れられているようです。
またここに来る前に、隣の村の女性が人身取引の被害に遭い、連れ去られ、
その後ようやく村に帰ったら、
村ではもう、その女性を受け入れなかったという話を聞いていました。
連れ去られた先で、夜の仕事につかされていたため、
村の恥とされ、受け入れてもらえなかったのでしょう。
インドは日本に比べてとても、恋愛や夜の仕事に対する考えが保守的なのです。
話を聞かせてくれた村の女性たちに、
そんなケースがあなたの村で起きたらどうしますか?と聞いてみました。
「もちろん人身取引のことは知っている。JGVKのトレーニングで聞いてるわ。
いい仕事があると言われて誘拐されるらしいね。」
「もし、うちの村の女性が被害に遭って、帰ってきたら、受け入れるわ。
生活の糧を得られるように、私たちが支援するわ。」
生活の糧を支援するとまで言える、彼女たちの自信に感動しました。
この地の女性たちは、とても力強く生きていました。
ベンガルの村は、元々は女性の地位が低い場所柄だそうで、
Self Help Group(助け合いグループ)は、女性の地位を向上すると言われています。
私にはそれだけではなく、自分の手で生活の糧を得られることが、
女性たちに自信をもたらしているのと感じました。
家族で農作業 |
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